結局のところ、育毛剤には効果があるのか?

現在、薬局のみならず通信販売でもさまざまな育毛剤が発売されています。私は、多くの人さんから「育毛剤は使うべきか? 使うなら何かよいか?」とよく質問されます。あくまでも個人のイチ意見ですが、ここで述べさせてもらいましょう。

2008年よりパークカクテル、2016年10月より機能性ペプチドという医者が根拠を持っておすすめできる発毛効果のある製剤が日本にも導入され、ようやく皮膚科医は誡実に鵞毛治療に取り組めるようになりました。

とはいえ、それらの最新の療法でさえ、頭皮に塗布しても発毛効果は得られず、注射で毛母細胞にまで届かせないといけません。つまり、「塗布するだけで発毛、育毛効果を得るのは困難ではないか」と、私は考えます。

頭皮に塗布して、唯一効果が期待されるのが、有効成分ミノキシジルが配合された『リアップ』だと思います。ただし、リアップでさえ、塗布するだけではなかなか発毛や育毛効果、抜け毛防止効果が得られない場合が多いのです。

実は以前、漢方を活用して育毛剤をつくるのが流行ったといいます。生薬というのは、3000年も前から病気を治す効果のある薬草が吟味、淘汰され残されてきたもので、歴史が証明している自然界の最高の成分です。

そこで、その中でも地黄や当帰など、特に皮膚科で重用される生薬をいろいろ取り寄せて、配合したりして挑戦してみたらしいのです。結果としては、頭皮は明らかにスベスベ美肌になっても、鵞毛、育毛効果はありませんでした。やはり「塗布だけでは限界あり」と考えざるを得ません。

ミノキシジル以外にも、血流を良くする成分を配合した育毛剤やシャンプーは昔からあります。しかし、経験された方はご存じのとおり、お金をかけるだけの効果が得られるとは言いがたいのが実情です。

たしかに血流を良くする効果のある成分でも、その効果が微々たるものであればお金がもったいないだけです。頭皮マッサージも同じことだと私は思っています。

私個人的には、育毛剤にお金をかけるより、頭皮に良いシャンプーにお金をかける方がいいのではないかと思っています。